オイカワのドライフライの基本 |
ドライフライではなかなかフッキングしない。」
とのご質問をいただきました。
同じような悩みをよく耳にするので、
初心者の方のために基本的なことをお話しします。
オイカワのドライフライの基本
(KYOTO FLY流)
1、リーダー・ティペットあわせて
全長8FTまで。
2、リーダー・ティペットがまっすぐに、
かつソフトにキャストすること。
3、ロッドは硬めの2~3番指定。
それでは、説明を。
1,2はオイカワならでは、なのですが、
オイカワのドライフライの場合、
フライの着水と同時や1~2秒以内に
オイカワがフライにアタックしてきます。
なので、
ドラグフリーを気にしなくても良いのです。
(1~2秒ならドラグはほとんどかかりません)
また、
オイカワが口が小さいので
ドライフライをゴッポリ飲み込むことができません。
なので、
早アワセが必要なのです。
(*上手くなれば遅アワセでも釣れるようになります)
そうなってくると、
リーダー、ティペットをまっすぐ着水させた方が
フッキング率が上がってきます。
3、のロッドについては、
近年オイカワのフライフィッシングが流行ってきた弊害(?)のようなものです。
そもそも、
ドライフライ・フィッシングでは硬めのロッドが断然有利です。
柔らかいロッドだと、
水面に浮いているフライラインの表面張力に負けて、
フライまでフッキングの力が伝わらないのです。
ただし、
沈めるフライの場合は柔らかいロッドが断然有利です。
ですから、初心者の方には
バットがしっかりしたファーストテーパーのロッドを
お勧めしています。
具体的には、
アメリカのメジャーなメーカーが
アメリカもしくは世界市場向けに販売している
3番指定ロッドになります。
最も廉価なクラスでも十分です。
反対に初心者の方にはおススメできないのは、
「ロングリーダー対応」
「小さな魚でもファイトが楽しめる」
といった謳い文句のロッドです。
こうしたロッドは、
渓流のフライフィッシングメインのベテランの方が
シーズンオフに楽しむためのロッドだと思ってください。
私がフライフィッシングを始めた30年前と違って
今は情報があふれかえって、
初心者の方には何が「本当のこと」なのか、
なかなかわからないと思います。
オイカワのフライフィッシングに関していえば、
本当のことの見分けるヒントは
10年以上前からフライのオイカワ釣りを楽しんでいて、
5月~9月のベストシーズンにオイカワ釣りに行っている人
の記事やブログを参考にされると良いと思います。
そうした方は、間違いなく
オイカワをフライで数千、いや一万匹以上釣っておられると思います。